目次
6.1.2.2 労働安全衛生リスクの評価
6.1.2 危険源の特定並びにリスク機会の強化
6.1.2.2 労働安全衛生リスク及び労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他のリスクの評価
プロセスの確立・実施・維持
組織は,次の事項のためのプロセスを確立し、実施し、かつ、維持しなければならない。
- a)労働安全衛生リスクの評価
- 特定された危険源から生じる労働安全衛生リスクを、既存の管理策の有効性を考慮に入れた上で評価する。
- b)システムに関するその他のリスクの決定と評価
- 労働安全衛生マネジメントシステムの確立、実施、運用及び維持に関係するその他のリスクを決定し、評価する。
評価の方法及び基準
- 事前かつ体系的なアプローチ: 問題が起きてから対応するのではなく、事前に、かつ、体系的な方法で行われることを確実にするため、労働安全衛生リスクの範囲、性質及び時期の観点から決定しなければならない。
- 文書化: この方法及び基準は、文書化した情報として維持し、保持しなければならない。
リスク評価の理解とポイント
想定されている2つのリスク
| ①労働安全衛生リスク | 運用レベル | 6.1.2.1で特定された危険源から生じるリスク |
| ②労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他のリスク | システムレベル | 4.1や4.2で特定した組織の課題や利害関係者のニーズ・期待から特定されるようなリスク |
運用レベルの個々の詳細なリスクや機会を検討することは重要です。それに加えて、以下の視点を持つことが求められます。
- システムレベルのリスク: 労働安全衛生マネジメントシステムそのものが有効でなくなるようなリスクを考慮し、対策をとる。これにより、マネジメントシステム自体が組織の戦略的方向性にとって意味のあるものであり続けることができます。
| ①労働安全衛生リスク | 高所作業での転落のリスク、原子力発電所での放射線へのばく露のリスク |
| ②労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他のリスク | スタッフの離職率の高さや教育レベルの低さによる安全手順不順守のリスク |
具体的な評価の考え方
- 「労働安全衛生リスク」をどのように評価するか?
- ISO45001の定義:「危険な事象やばく露の起こりやすさと、それによって生じ得る負傷や疾病の重大性との組合せ」。
- 評価基準には、最低限「起こりやすさ」と「結果の重大性」の2つの要素を含む必要があります。
- 「労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他のリスク」をどのように評価するか?
- 4.1(課題)や4.2(ニーズ・期待)で特定した「組織の状況」に基づいて検討される、組織全体に関わる「システムレベル」のリスクです。
- 誰が、いつ、どのような観点で評価するのかというプロセスを明確にすることが望まれます。
継続的な運用の重要性
このプロセスを明確にすることで、一度きりではなく、繰り返し継続して適切に評価を行い、労働安全衛生マネジメントシステムを変化する組織の状況や戦略的方向性に合致したものであり続けるようにすることが重要です。
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